第2話 「離脱る」................................................................................幽体離脱
福山雅治(湯川)の研究室を訪れた柴咲コウ(薫)は、10歳の少年が描いたという絵を福山雅治(湯川)に見せる。
それは、殺人事件の容疑者のアリバイを裏付ける証拠になるかもしれない絵だ。
しかし、その絵を信じるわけにはいかなかった。
その絵は、少年が幽体離脱して見たという風景を描いたものなのだ。
事件があった日に被害者を訪ねたと思われる保険外交員・栗田(石井正則)から事情を聴く。
被害者が殺害されたと思われる時間、川沿いに車を停めて寝ていたと主張する。
少年が描いたという絵は、赤い車が停まっている川の絵だ。
少年のマンションからは工場が見えるだけで、その先にある川はまったく見えなかった。
少年は熱を出して寝込んでいたときに幽体離脱し、
窓から外に出て工場よりも高い場所から川向こうに止まっている赤い車を見たらしい。
福山雅治(湯川)は、幽体離脱なんて信じられない、と研究室の学生たちとともにこの一件の検証を始める。
福山雅治(湯川)は、忠広が車を見たのは本当だと柴咲コウ(薫)に告げる。そうでなければあの絵の存在を証明できない、というのだ。
少年のマンションの前に建っているガラス工場で割れたような破断面の長靴を見つける。
次の瞬間、湯川の頭の中に何かがひらめいた。
